■卓話“夫婦について”楽歴のすすめ 岩澤 直捷(いわさわ
なおかつ)様 |
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著者 岩澤 直捷 表紙 岩澤 英子 |
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半分こ人生
いろいろな見方があるでしょうが 女房はマスクやスタイルではないと思う 料理がうまく掃除好き よく気がつきマメでやりくり上手
夫を立ててくれるし床上手とくれば 申し分がない そんな軽口をたたくからには 人生を賭けて一緒になってくれたこと
自分も生涯忘れずに 女房の言い分を出来る限り聞き 不自由などさせてはならない 隠れたところでも 目を磨き体を鍛える必要がある
夫たるもの賞味期限のうちは 結構忙しいものと覚悟しよう |
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夫婦の年輪
まぶし過ぎる時があった 傷のせいで影ってた時があった
運命どおりの時があった そんな人並みを経たふたりの年輪
ふと気が付けば 幸せと耐えた数の分だけ 太く強くなっている
未だに誉め言葉は少ないけれど 今ではふたりでひとつの風景
見れるようになっていると思う 離れている時でも 耳を澄ませば心の声が聞こえる気がする 時間がゆっくりになってきた年輪には
そばに居続けてあげる気持ちが お互いにとって何よりの賜り物だから ありがとうだけが似合ってる |
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親の仕事 次世代問題の根源は家庭にある
親がもっと親らしくあれば これ程社会的な問題になるはずがない 親という字をとくと眺めてもらいたい 木と立と見で構成されている
新しい息吹きに伸びる力を与え 支えながらの距離置きと思う気持ち その一方での手本見せ これらの結実が子の社会的自立であり
やがて親への恩へとつながっていく 親の逃げや手抜きは許されない 社会が「財産」に本腰入れて取り組んでるのだから
親も自立の大切さからの愛情を込めて 社会に向けてわが子の背を押してみるべきだ 「子は自分を映す鏡なり」という
たとえ遅くとも間に合う仕事はしっかりやろう |
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親の対応
我が子が感知していようといまいと 我が子に危険が及びそうであれば 親はすぐに我が子を危険から遠ざけるか
危険の芽を必死に摘もうとする 我が子の過ちごとや 他人とのいさかい起こしの場合は 親は我が子の非に目をつぶるか気づかず
我が子を必死にかばおうとする 子供は危険に遭遇したり失敗したり くじけたり他人に迷惑かけたりしながら
それを竹の節として成長していく その節がらしくなるように 支える愛情ある親の役目は 世の現実の厳しさと自己責任を教えることである
その中ですぐなる効き目を狙う言葉も時には良いが 漢方薬のようにジワジワ効く言葉に重きを置きたい 背中押しだって夫と妻の意見割れのまま
二通りあっても良いと思う カギは本気さが握っている |
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夫も両立 仕事ばかりが人生ではない
夫も仕事と家事の両立に努めよう 均等法改正等の時代背景を考えるまでもなく 実際その通りだと思う しかし職業人である以上
本業の仕事で輝き地位を築いていって 存在感の花咲きが最優先される その上で家庭や地域ではプライドを捨て
見る 聞く 食べる ふれる 感じる この五感を明るく元気に働かせて共楽になれば 社会人としても楽しみのバランスとなろう
ポイントは仕事と私生活の境目を 自身の手ではっきりさせられるかどうかと サインを感じとれる能力の強弱であろう
会社の居心地の良さにどっぷりの 仕事人間ぶった会社弁慶に未来はなく やがてどこからも不活力の烙印が押されよう
幸せづくりにつなげる両立のドラマ 不器用を武器にした主役も結構面白いもの 努力して報われなかったらの苦悩は無用 |
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夫婦 結婚式 披露宴 婚姻届 夫婦になる形が整って
始まった新しい人生づくり 将来設計 親づき合い 育児について 顔色柔和な話し合いが絆を深め
「仕事とわたし」に「どっち」をつくらない そんなおしゃべりには陽ざしがそそぐ 素肌に触れることの大切さも知り
手を握る 抱きしめる キスをする ほんの少しの時間でも直に温もる これも夫婦みちの幸せ実感だ
おしゃべりや触れ合いによる潤滑油があって 愛することの喜びと神秘さを与えてくれる つれ合いこそ大切な人と心底思う
恵まれた境遇をお互いの心に響かせながら 夫婦の形を磨いてきたからであろう 妻が見上げるときの夫の北極星
夫が見上げるときの妻の北極星 頼り笑顔で輝く道しるべなり |
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夫婦の間合い 役割分担の助け合い補い合い
そこから生まれる尊敬と感謝の念から 「素晴らしい」 「ご苦労さま」 「ありがとう」 この魔法の言葉が素直に出せれば本物
このように夫婦は会話が大事 話しの弾む夫婦が花丸 だから夫として話題づくりにそこそこ共感 適当に聞き流しも時には良し
けれどもまずかった原因の押し付けや プライドを傷つける言葉は 絶対に言わないよう気を付けている いつも旨くいくとは限らないが
妻の言い分に譲歩する忍も憶えた 妻の懐の深さにはかないっこないし 家庭は妻で成り立っていることを考えると 夫婦の間合いって
夫の立居振舞で決まるものらしい |
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笑いで元気 「人生捨てたもんじゃないよ
笑っていれば福が来る にが虫つぶしていれば鬼が来る」という 聞くところによると 「笑うことで活性化ホルモンが増え
脳ばかりでなく全身がリラックスするし イライラも減る」らしい そうであれば笑いは 人間だけに与えられたものと解し
夫婦して笑いを元気の源にして 歩いていくのが得策だ 短かかったけどいい旅だったといえるように もっともっと笑って
二人だけの面白人生 楽しくやっていくとしよう 笑いで遅くて困るのは落語だけのようだ |
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