第1205回例会
2002年10月21日(月)
◎合唱 『それでこそロータリー』
◎ゲスト紹介 湘南信用金庫理事長 服部 眞司様
◎ビジター紹介 横須賀RC 服部 眞司様
横須賀RC 新倉 定治様
◎会長報告 *ガバナー事務所より、2004〜2005年度ガバナー・ノミニー選出の件受領。
◎幹事報告 *横須賀RC及び横須賀西RCより、週報受領。
*横須賀北RCより、例会変更通知受領。

◎出席報告

会員 出席 欠席 本日の出席率 前週メーキャップ前  前週メーキャップ後
  38名 32名 6名 84.10% 100.00% 100.00%
メーキャップされた会員
三役会 掛田会員、坂倉会員、宮本会員
神奈川・横須賀プロバスクラブ 小山田会員
◎ニコニコBOX
1 服部 眞司様 (卓話謝礼を辞退されましたのでニコニコに入れさせていただきます。)
2 新倉 定治様 久しぶりにおじゃまします。どうぞよろしく。
3 掛田 侑男君 服部理事長様、本日の卓話よろしくお願い致します。
4 掛田 侑男君 三浦ロータリーの合同例会ありがとうございました。
5 坂倉 五佐男君 服部理事長様、本日の卓話よろしくお願い致します。
6 宮本 清志君 服部理事長本日は雨の中ありがとうございます。また、卓話楽しみにしています。
7 三橋 仁男君 服部理事長よくいらっしゃいました。
8 井上 祐一君 服部湘南信用金庫理事長を卓話者にお迎えして。
9 鈴木 孝一君 服部理事長今日はありがとうございます。
10 鈴木 弘明君 服部理事長をお迎えして。
11 鈴木 弘明君 新倉定治さん、しばらくです。
12 永井 不士男君 服部理事長をお迎えして。
13 栗田 秀樹君 服部理事長をお迎えして。
14 小網 健一君 服部理事長をお迎えして。
15 小網 健一君 久し振りに出てきました。
16 浅田 力造君 服部理事長をお迎えして。
17 西田 金忠君 服部理事長、本日の卓話よろしくお願い致します。
18 森   勇人君 服部理事長をお迎えして。
19 小山田 仁己君 理事長、辛口卓話楽しみにしています。
20 竹島 正毅君 卓話楽しみにしています。
21 片山 軍二君 服部理事長、よろしくお願い致します。
22 西塚 五郎君 服部理事長今日よろしくお願いします。
23 渡辺 佑一君 服部眞司理事長、本日の卓話よろしくお願い致します。

本日計 43,000円 累計 339,000
◎委員会報告 西田職業奉仕委員長

横須賀市長瀬の独立行政法人港湾空港技術研究所見学の場所・日程等の確認。
10月28日(月) 12:30集合 13:00点鐘
◎卓話 湘南信用金庫理事長 服部 眞司 様 『ペイオフ解禁の前提』

「国会議員は選挙区に戻り庶民の生活を知ってもらいたい。」
ペイオフの現状

ペイオフは、金融機関が破綻した場合、トータルで総額1,000万円を限度に預金の元利金を保証する制度。
債務超過してなければ、預金全額が返る事もあり得る。

今年4月に定期預金が凍結解禁になったら、1,000万円以下の小口定期預金の解約が目立った。
高齢者に多くて、いかにペイオフが正しく理解されていないかが分かる。

柳沢前金融担当相は、銀行に強制的に資本注入しなくても2〜3年で銀行の不良債権は解消する。
資本注入は必要ないと言っていたため小泉総理と考え方が噛み合わず、更迭された。

竹中経済担当相が金融相兼務となったが、重要な経済ポストを兼務させるのは 問題。

銀行に強制的に資本注入する事は、国策銀行を作って処分するもので、米国の意向による。
米国は不良債権を買いたたいて、高く売って利益を上げようとしている。

市など地方公共団体は、4月のペイオフ解禁を前提に、定期預金を全部引き揚げた。
しかし、湘南信金の預金量は伸びている。問題は安定した融資に必要な定期預金の割合が減った事。
ペイオフの経緯

1996年、村山内閣は5年後に日本でも実施すると米国と約束した。米国は景気が良くなってから実施した。
しかも極く限られた小さな銀行だ。

日本はバブル崩壊後のため景気は下り坂。5年間でデフレが収まり、若干景気は上向くと思っていたが、
住専問題などが発生し、1年延期を決めた。
ペイオフ実施の条件

ペイオフは、デフレが解消し、地価、株価が安定し、2〜3年かけて不良債権をきれいにしてから実施する。
今はそんな経済環境にない。

地価は毎年6%下落を続け12年前と同じ。株価は19年前の水準。
しかも、金融相の発言に反応し下がる一方。

さらに、ここで時価会計になると、株価の安定は望めない。国会議員は現場を知れ。

定期預金の金利は0.1%、普通預金は0.001%。100万円預けて10円の利息しか付かない。
その上に金利がゼロの決済性預金を新たに作るという。こういう議論をする自民内閣は現場を知らない。

国会議員は選挙区に戻り庶民の生活を知ってもらいたい。融資環境は厳しい。

ペイオフで預金が定期預金から普通預金にシフト。湘南信金の場合でも、
かつて全預金の80%だった定期が65%になった。
定期預金の割合が70%以上なければ金融機関は安定した融資が出来ない。

大手銀行の貸し出しは5%減。全て中小企業への貸し渋り、貸しはがし。

自己資本比率を高くするには貸し出しを減らした方がよい。

貸し出しは100%のリスク。今の取引先の面倒はみるが、新しい企業は難しい。
ペイオフ2年間延期

衆議院経済産業委員会での参考人としての意見陳述や麻生自民党政調会長を初めとする
国会議員への陳情が生きたと思っている。

延期に期限を付けてはいけない。2年間にデフレが解消し景気が上向く。地価、株価が安定すればよいが、
もっと悪くなったらどうするのか。また大騒ぎをするようになる。

株式の含み益は日経平均で13,000円以上しなければ出ない。
現状は9,000円以下。4,000円上がるわけがない。

今はどんなに良い担保物件にも融資しない。特に大手銀行は中小企業には融資しない。
皆さんは資金ショートに備え、地方銀行、第二地方銀行、信用金庫の中からそれぞれ1つを選び、
2〜3の金融機関を持つ事。
デフレ対策
@地価下落を止める。土地税制をバブル前に戻し減税。
A有価証券に関する税の見直しと減税。
B国債30兆円発行にこだわらない。
C速やかに補正予算を組み、必要な公共投資を行う。
D食料品を除く消費税を10〜15%引き上げ、目的税として年金、健康保険に充当する。
  国民の将来不安が無くなり消費が増える。
E所得税、法人税の減税。
結果責任

政治には結果責任を伴う。国会議員の閣僚は選挙の洗礼を受けるが、竹中担当相のような民間人は、
これがないため結果責任を問えない。閣僚は議員でなければならない。

日本はコミュニティーの国で町内が1つのファミリーとして動いているが、
米国は違うので、この点を見誤らないように。

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