■委員会報告 |

チャリティーコンサート |
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第5回チャリティーコンサートのお願いに参りました。 日時:平成24年4月29日(日・昭和の日) 14時00分開演
会場:金谷山「大明寺」 入場無料 主催:横須賀西ロータリークラブ 出席:安田会員、折笠会員 |
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研修リーダーセミナー報告 |
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日時:平成24年3月23日(金) 15:30-18:30 場所:藤沢産業センター8階「情報ラウンジ」 「地区とクラブとの共通理解を深め、今後検討していく。
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PETS補習 |
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日時:平成23年4月4日(水) 13:00- 場所:第一相澤ビル6F 「短期計画から長期計画へ、事業の継続」 |
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■卓話 「終の棲家(ついのすみか)」 菱沼 正喜会員 |
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2004年1月末の国立社会保障人口問題研究会の発表によると、2060年に日本の総人口は8,674万人まで減り、65歳以上が4割を占めるという衝撃的な推計が発表されています。 |
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人口減少が進むことにより、大きく分けて次の5つの変化が考えられます。 |
1. |
住宅や宅地に関する需要の減少 |
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衣食住すべての需要が減るので、住宅や宅地に関する需要が減少し、新規住宅や宅地の購入需要はもとより、賃貸も減少し、人口に比例すると2020年には4~5%、2030年には10~12%が消えていくことになります。 |
2. |
年齢構成の変化 |
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人口減少と連動して「少産・長寿化」が進んでいきますから、総人口の年齢構成は年少者よりも年長者が多い「逆ピラミッド型」になり、同時に長寿化によって人生の区切りも上昇します。従来は平均寿命が70歳前後であった1960年頃の人生観に基づいて、0歳~6歳を「幼年」、7歳~14歳を「少年」、15歳~29歳を「青年」、30歳~64歳を「中年」、65歳以上を「老年」と呼んできましたが、平均寿命が女性は86.4歳、男性79.6歳に達した現在では「幼年」は0歳~9歳、「少年」は10歳~24歳、「青年」は25歳~44歳、「中年」は45歳~74歳、75歳以上になって「老年」と言われている。 |
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3. |
家族構成の変化 |
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人口減少は家族の形も大きく変えていきます。家族総数は2015年の5,060万世帯でピークを迎え、2020年には5,044万世帯、2030年には4,880万世帯へ減るとされています。 |
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三世代以上が同居する「多世代家族」に親と子どもの「核家族」を加えた比率は、2015年の38%から2020年には36%、2030年には33%と低下する。一方で「単独世帯」は33%から34%、37%へ、これに夫婦のみや単親世帯(シングルマザーやファーザー)を加えると、62%から64%、67%へ増加していく。 |
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多世代や核家族のような「伝統的」家族は減少し、単身者、夫婦のみ、単親者など「非伝統的」家族がますます増えて行きます。 |
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家族形態は質的にも多様化していき、同棲、事実婚、別居婚、子連れ再婚なども増えていき、あるいは単身者がマンションの一室や一軒家で共同生活するルームシェアやハウスシェア、複数の家族や元気な高齢者の単身者が一緒に暮らすコレクティブハウスなど、非血縁的な居住形態も登場していき、従来の「家族」に代わる「他族」「多族」、いわば「スーパーファミリー」の拡大です。 |
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家族形態がこのように変われば、おのずと住宅需要も急変していきます。 |
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4. |
地域分布の変化 |
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都道府県の人口減少は2010年までに約8割、38道府県に達していて、以後はすべての都道府県で人口が減少し、住宅への需要減は地方から始まり、高齢化の進行や不在物件の増加で空き家も急増していきます。 |
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5. |
移動人口の減少 |
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都道府県の相互間や内部の人口移動も、地域人口の減少や移動意識の低下で次第に減っていきます。 |
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1990年代以降、都道府県間や内部での人口移動率はすでに減少傾向にあり、今後もいっそう進行することが予想されています。とすれば転勤や住み替えなど、居住地移動に伴う住宅需要もまた減少していきます。 |
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今後の生活意識では「成長・拡大から飽和・成熟へ」の移行が進み、不動産を見た場合に住宅や宅地の選好基準では、高層マンションから中、低層マンションへ埋め立て地や造成地から地盤安定地へ、駅遠隔地から駅近隣地へといった動きがますます活発になっていきます。 |
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◎ |
終の棲家をどうするか |
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内閣府の「高齢化社会白書」によると、「高齢者の経済状況と住まいについて」では、高齢者の暮らし向きは、「苦しい」と感じている人は全体の1/4程度、「ゆとりを感じている人」が1割弱、2/3の人が不通となっており、もう一方「高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果」では、60歳以上の方が住んでいる家は、88.6%が持家で、多くは築20~30年の住宅で暮らしている状況です。 |
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経済的な見通しのある場合には、「終の棲家」を考えた時に大きく分けて次の2つに分けられます。 |
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1. |
年齢を考えたら、いまさら100年住宅の新築は望まないが、わが家を快適な住まいにリフォームしたい。 |
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2. |
もっと築浅の家に住みたい、もっと立地のいい所に住み替えをしたい。 |
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◎ |
どうしたら快適なシニアライフを創り出す住まいとなるか |
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これこそがバリアフリーリフォームのテーマです。 |
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バリアフリー住宅というと、「段差のない、手すりの付いた家」をイメージする人がほとんどです。その多くが自分とは無関係の「特別な住まい」と考えているようですが、加齢による身体機能の低下はだれにでも起きてきています。個人差こそあれ、こればかりは避けられません。住み慣れた家に出来るだけ長く住み続けたいと考えているなら、どんな住まいでも必ずバリアフリーリフォームをするタイミングがやってきます。 |
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50歳ぐらいから始めた方がいいと言われていますが、そろそろ考えようと思った時こそベストタイミングです。 |
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身体機能の低下が大きくなりますと、リフォーム以前に家財の整理や諸々の準備がかなり過酷になります。それだけの労力や時間、お金をかけてリフォームするにはリスクが大きすぎるという事です。そのような状態にならないうちに早く計画した方が得策と言えます。 |
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老齢になっても子どもや孫が打合せに参加すれば、問題ないと思うかもしれませんが、肝心の本人が家族に遠慮して本音を言えないケースがよくあります。将来の身体機能の低下にともなう工夫をあらかじめしておく必要となり、半身マヒや車イス生活になった時を想定しておくことは通常のリフォームとなんら変わりません。 |
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バリアフリーリフォーム計画の3つのポイント |
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1. |
階段の昇り降りがつらくなっても暮らしに支障が出来ないよう、寝室・水まわり(トイレや浴室)・LDKは同じフロアにまとめる。難しい場合はエレベータースペースを確保しておく。 |
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2. |
寝室とトイレの距離を極力近くにする。 |
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3. |
仮に車イス生活になっても移動や出入りができるよう、廊下や出入り口の有効開口幅を80cm以上にすること。 |
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これらの3点は基本で、その他に家具の木製取っ手、転倒防止のための床の工夫、車イスの為のキッチンテーブルの工夫。家からの景色や自然の光や風の取り込み方など住まいの状況により、快適にリフォームし、大切な点は元気なうちにバリアリフォームすることをお勧めします。 |
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