例会日時  月曜日 12:30〜13:30

 例会場  湘南信用金庫北久里浜支店 2階
 事務所  〒239−0807
 横須賀市根岸町3−3−18
 湘南信用金庫北久里浜支店内
 TEL&FAX 046−837−1211

 

 E-mail yokosuka-sw-rc@dnsip.ne.jp

 

 http://www.dnsip.ne.jp/~yokosuka-sw-rc
 会長  西田 金忠
 副会長  宮本 清志
 幹事  西塚 五郎
 会報委員長  綿谷    透

RIテーマ “CELEBRATE ROTARY”  「ロータリーを祝おう 100年の歩み」 国際ロータリー会長 グレン E. エステス シニア

第1295回例会週報

2004年(平成16年)11月22日(月)

合唱 『それでこそロータリー』
ゲスト紹介

 

 

 

 

 

神奈川県中小企業再生支援協議会
支援業務責任者 岩瀬 一雄様

ビジター紹介 なし
会長報告 *ガバナー事務所より、「RI会長主催会議開催通知」受領。
*ガバナー事務所より、「地区指導者育成セミナー開催通知」受領。
   研修日時 平成17年1月22日()〜23日() コスモ石油湘南セミナーハウス
*ガバナー事務所より、社会奉仕活動に関するアンケート受領。
幹事報告 *横須賀RC及び横須賀北RCより、週報受領。

出席報告

会員 出席 欠席 本日の出席率 前週メーキャップ前  前週メーキャップ後
31名 21名 10名 67.74% 74.19%

74.19%

メーキャップされた会員

   なし

ニコニコボックス報告

岩瀬 一雄様 本日はお招き頂き有り難うございます。つたないお話ですがよろしくお願いいたします。
西田 金忠君 岩瀬様本日の卓話よろしくお願いします。
宮本 清志君 岩瀬様本日の卓話楽しみにしています。
西塚 五郎君 岩瀬さん有り難うございます。卓話楽しみにしています。
永井 不士男君 先週はお休みをしてご迷惑をおかけしました。
森   勇人君 岩瀬様本日の卓話よろしくお願いいたします。
渡辺 佑一君 岩瀬一雄様卓話よろしくお願いいたします。
大越 郁男君 岩瀬様本日の卓話よろしくお願いします。
坂本 喬彦君 やっと仕事も落ち着きました。ご迷惑をかけました。

前日計

269,000円 本日計 10,000円 累計 279,000円
委員会報告

なし
卓話
「中小企業再生支援について」

*西塚会員より卓話者の紹介
   横浜銀行執行役員横須賀支店長を経験され、
   現在は横浜振興株式会社代表取締役社長及び
   神奈川県中小企業再生支援協議会支援業務責任者としてご活躍中。

岩瀬 一雄様

卓話表題『中小企業の再生について』

1.

はじめに
本日は、伝統ある横須賀南西ロータリークラブにお招き頂きまして有り難うございます。
このような機会を頂きましたことを心より感謝いたします。
私は、今ご紹介頂きましたようにこのクラブのメンバーの西庵の西塚社長より今回のお話を頂いた時は
二つ返事でOKしたもののあまり話がうまくないので今日まで後悔と不安の1ヶ月余りを過ごしました。

西塚社長には、小生の横須賀支店長時代から長年にわたりかわいがって頂き、
折に触れてご指導頂いて参りました。
3年半前に銀行を退任し、以来横浜振興という銀行の子会社の社長をしておりますが、早速お仕事を頂きました。
人生の転機でこの心配り一生忘れません。

話の内容は、表題のとおりでちょっと固めですが、巡り合わせで今私が携わっている仕事につき
お聞き頂ければ幸いです。

お話に入る前に、私の略歴を少しお話しいたしたいと思います。
私は横浜生まれの横浜育ち、祖父と父が地元の自動車メーカー勤務だった関係で、小学校から大学そして
就職と全て横浜で、女房も横浜でそれも銀行の職場で調達しました。
銀行員生活を30年余り勤め、3年前より関連の「横浜振興株式会社」に勤めております。横浜振興は、
創業 30年、資本金4千万円、従業員70名、総資産90億円で、不動産、駐車場、
保険(アメリカンファミリー代理店)、 商事、広告等の業務を行っており、着任時の大赤字が嘘のように
お陰様で順調に業績が上がって少し楽が 出来るかなと思った昨年の9月、国(経済産業省中小企業庁)
の方から神奈川県を通して、今般の仕事のお話がありました。
「中小企業再生支援協議会の支援業務責任者」を頼むということでしたが、
そのような仕事想像もつきませんでした。
ましてや二足の草鞋、いや正確に言うと横浜シーガルという蕎麦、喫茶、飲み屋もやっているので三足の草鞋です。
銀行も頭取から、「この仕事は地元のための仕事でやりがいがあるからやってみろ。」と言われ、何がなんだか
解らぬままに肩を押されて飛び込んだ感じです。そして早1年。今日はその話を少しさせて頂きたいと思います。

2. 中小企業の再生支援について
「中小企業の再生とか再生支援」という言葉は、新聞等のマスコミで皆さんも目にし、耳にされておられると
思いますが、具体的にどのようなものか、又、どのような支援機関があるのかは、余り目にされる機会がないと
思います。
そこで先ず、はじめにその内容について簡単にお話ししたいと思います。

配付された資料1「中小企業支援内容一覧表」について説明
  1)中小企業のタイプ別、債務者区分別支援機関、支援内容等。
  2)債務者区分別、企業規模別の支援機関のイメージ。
3. 産業再生機構について
次に、産業再生機構についてお話ししたいと思います。産業再生機構の設立は、平成14年10月30日に
政府が発表した「改革加速のための総合対応策」に始まる。その後産業再生機構の組織、運営の骨格を作る
法案が作成され、平成15年5月8日から株式会社産業再生機構が業務スタートしました。「収益力を持ちながら、
過剰債務などが原因で本来の力を発揮できないでいる企業を再生することをその役割として。我が国の産業と
金融を一体的に再生することを目指して官民で設立されたものです。

配付された資料2「産業再生機構の業務の概要」について説明
  1)典型的な個別案件の取り扱いのフロー。
  2)産業再生機構による企業(事業)再生。
4. 中小企業再生支援協議会について
中小企業再生支援協議会は、2003年4月に改正された「産業活力再生特別措置法」に設立が盛り込まれ、
「地方版産業再生機構」あるいは「中小企業版産業再生機構」とも呼ばれている支援組織であります。
主に財務面で問題を抱え、経営環境の悪化に直面している中小企業の再生を支援するため関係各機関が連携
して支援する体制を整備し、地域に即したきめ細かの支援、助言を行うという役割を担っている。事業主体は、
商工会議所、商工会連合会、商工会、中小企業支援法上の指定法人のうち、申請により国から委託を受けた
機関委託が担うことになっており、神奈川県では、「神奈川県中小企業センター」が、その委託を受けています。
少なくとも各都道府県に1カ所は設置することとされており、現在全国に47カ所設置されました。

配付された資料3「中小企業再生支援協議会の概要」について説明
  1)中小企業再生支援協議会の全体像
  2)個別支援チームの編成例

配付された資料4「中小企業再生支援協議会の全体状況について」説明
  1)協議会の成果拡大。
  2)再生計画策定完了案件の特徴。
民間金融機関による直接的な債権放棄
DDS(デッド・デッド・スワップ借入金の資本的劣後ローンへの転換)
再生ファンドの活用
全ての都道府県で計画策定完了実績
5. 神奈川県中小企業再生支援協議会について
次に神奈川県中小企業再生支援協議会についてお話ししたいと思います。神奈川県は、全国47カ所の中で
46番目にスタートしました。いわゆるブービーです。ちなみにメーカーは福島県、原発問題の政治的駆け引きに
なっていたようです。ではなぜ、神奈川が遅くなったのかというと、他府県が、殆ど商工会議所が委託を受けて
いる中、政令指定都市を二つ持つ神奈川県で、県全域を所管する機関としていずれが良いのかとの検討に
ちょっと時間が掛かったようです。

配付された資料5「「神奈川県中小企業再生支援協議会の事業案内」について説明
抜本的な経営改善を図りたい
バランスシートを改善したい
キャッシュフローを改善したい
  1)窓口相談
  2)相談時に必要とする主な書類
  3)計画策定支援の流れ
  4)支援の内容

このような役割を担って、昨年の9月1日にスタートして、早半年、当初は、県内の様々な機関への説明会、
各金融機関への説明のための訪問から始めました。全国的にも、まして神奈川県内にも認知度はなく、相談
件数は、当初少なかったものの、ホームページのアクセスも毎月300件くらいずつコンスタントにあり、金融
機関経由の持ち込み案件も増加してきて、ここへ来て、二件の案件が、進行中です。一件でも多く手がけ、
一社でも多くの地元の中小企業が、元気になって地元を引っ張っていって頂きたい。
それを生き甲斐に我々頑張っていきたいと思っております。

6. 業務に携わって思うこと
多くの先輩たちを前にして、僭越でちょっと生意気かもしれませんが、自らの経験と、1年あまりのこの業務に
携わってきて思うことをいくつかお話しさせて頂きたいと思います。

(1)

「再生」という言葉が嫌い。
私は、協議会にご相談に見えた経営者の方々にお会いすると先ずこのことを言います。「再生」というと
「何か昔のよき時代に戻る」、「バブルの夢よもう一度」、「業界みんなが良くなる」などと思われる方も多く
皆さんも含めて一人一人の「再生という意味」の解釈が異なります。
そこで私達協議会は、これから各企業がどのような個性を生かしてどのように生きていくか、「再生」でなく
「創業・起業」の支援をするのが仕事です。

企業が長年培った技術、信用、ネットワーク等を生かして、過去の延長でなく、過去に戻るのでもなく、昔の
創業時代を思い出して、もう一度事業を起こすという意欲と熱意のある方を支援するわけです。

言葉を離れて発想の転換からスタートして頂きたいというのが私の気持ちです。

(2)

どういう企業が苦しんでいるのか。
バブルが崩壊して10年以上経ちました。我が国全体もそうですが、何年かじっとしていれば元に戻るという
思いでひたすらじっとしていて、手を打つのが遅かった企業が、耐えられなくなって、動きが取れなくなっている
のが現状だと思います。

従来は、メーカー、仕入れ先といった中小企業から見た川上の顔色を見て、その意向に沿って事業を営んで
いれば共に繁栄を謳歌することが出来たわけですが。今は、消費者、お客様が何を考え、何を望んでいるかと
いう原点からスタートする時代になってきました。

会社の組織図を見れば一目瞭然です。仕事の経験で入手したアメリカンファミリーの組織図は一番上が
お客様、代理店、支社の職員、そして一番下が社長になっています。

私達の仕事の一つ一つにこのような発想の転換を迫られているのがいまだと思います。

(3)

本当の「再生ビジネス」とは
再生を職業とするコンサルタントや弁護士が増えています。苦しんでいる人を救って自分が儲かる。
このようなビジネスが成り立つのに疑念を感じています。

(4)

21世紀の新たな枠組みとは
枠組みが未だ出来ていないので、これから前向きに考えていきたい。

(5)

みんながハッピーの経済へは戻らない
現在は、どのような業界でも2割の成功者と8割の失敗者。

(6)

「知恵と汗」無くして次代の成功は勝ち取ることが出来ない。
7. おわりに

(1)

一つひとつの企業が頑張ることが新たな「都市作り」

(2)

私に出来る恩返しとは
やりがいのある職場を与えられているので全力を尽くして努力したい。
NHKテレビの日曜日09:30経済コーナーで、先日日本電産株式会社社長の永守重信氏が話されていた
内容を紹介します。氏は幅広く再生事業を手がけておられます。
再生のキーワード
  1)情熱
  2)熱意
  3)執念
再生の期間
  1)技術は10年かかる
  2)経営は短期間で可能
再生のポイント
  1)意識の高い人の集団にしていく
  2)雇用を守る再生
  3)一人の100歩でなく100人の一歩(全員の力)
  4)6S(整理、整頓、清潔、清掃、作法、しつけ)社員のモラルアップ+出勤率で再生
当たり前のことを当たり前にやる。
経営者の経営に対する熱意がどれだけあるか。
前向きな考え方で進む
  1)チャンスは常にある。今もある。
  2)ネアカイキイキヘコタレズ
  3)困難は必ず解決策をつれてくる。
  4)一番以外はビリだ。

          -END-

前回例会

  次回例会