花の写真をたくさん撮ってきましたが、その中からいくつか話をさせていただきます。 |
*植物の種類 |
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35万種(世界) |
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顕花植物(花が咲く)23〜24万種 |
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裸子植物:タネが裸でできる植物 |
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スギ・マツ・イチョウ・ソテツなど |
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被子植物:タネが実の中にできる植物 |
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単子葉植物:タネをまいて初めに出る葉(子葉)が1枚の植物 |
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ユリ科・ツユクサ科・イネ科・カヤツリグサ科・ラン科など |
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双子葉植物:タネをまいて初めに出る葉(子葉)が2枚の植物 |
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離弁科類:花びらが互いに離れている花を持つ植物 |
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アブラナ科・バラ科・マメ科など |
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合弁科類:花びらが互いにくっついている植物 |
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ツツジ科・ヒルガオ科・シソ科・ナス科など |
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隠花植物(花が咲かない)10万種以上 |
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シダ植物・コケ植物・藻類・菌類(キノコやカビ) |
*花をつくっている器官 |
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@花床 |
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がく、花冠、雄しべ、雌しべを生ずる茎で普通は短いが、球状、こんぼう状に |
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なるものがある。 |
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Aがく片 |
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一番外側の花葉。つぼみの時花冠や雄しべ、雌しべを包んで保護する。 |
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普通は緑色だが、花冠のような色をしたがく片もある。 |
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早落性のがく(ヒナゲシなど)や宿存性のがく(アサガオ、ホオズキなど) |
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がある。 |
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がく片・花弁・雄しべ・雌しべをまとめて花葉(かよう)と呼ぶ。 |
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B花弁 |
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普通は大きくて色彩豊かな第2の花葉。単子葉植物のユリ科の花のように、 |
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花弁とがく片が同じようで区別がつかなくなったものは、花被片といい、 |
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外花被片と内花被片に分ける。 |
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花弁が離れているもの(離弁花類)と合着しているもの(合弁花類)がある。 |
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C雄しべ |
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やく(花粉を作り、出す)と花糸(かし)でできている。やくと花糸のつき方 |
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で、密着やく、丁字着やく、側着やくなどがある。 |
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雄しべの数は、双子葉植物では4または5の倍数が多い。 |
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単子葉植物は3の倍数。また、バラ科、モクレン科、ケシ科、ツバキ科などの |
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ように、決まった数ではなく、多数の雄しべを持つグループもある。 |
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D雌しべ |
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子房(しぼう)、花柱(かちゅう)、柱頭(ちゅうとう)でできている。 |
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子房の中には胚珠、胚珠の中には胚のう、胚のうの中には卵細胞などができる。 |
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子房は果実になり、胚珠は種子に、卵細胞は受精卵から胚になる。 |
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Eその他 |
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副がく片、副花冠、花盤、花蜜腺など。 |
*送粉の方法 |
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一般に被子植物の花は、一つの花に雄しべと雌しべを備えた両性花であるものが多い。 |
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しかし、有性生殖の利点である同種他個体との遺伝子交換により、新しい遺伝子の |
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組合せをつくるためには、同種の他の個体の花粉が雌しべの柱頭につき、受粉が |
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成立しないといけない。 |
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花粉が風や動物の働きで雌しべの柱頭に運ばれる現象を送粉または花粉媒介という。 |
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送粉の方法が何であるかによって、花を次のように分けることができる。 |
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@風媒花 |
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花粉が風によって運ばれる。多量の花粉が放出される。 |
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裸子植物のマツ、スギや被子植物では、ブナ科、イネ科に多く見られる。 |
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A水媒花 |
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花粉が水によって雌しべに運ばれる。セキショウモ、アマモなど。 |
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B虫媒花 |
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昆虫によって花粉が運ばれる。花が美しい色をしていたり、よい香りを出したり、 |
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蜜を出すなどのほかにも、様々な昆虫を呼び寄せるしくみが発達しているもの |
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がある。 |
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ハナカミキリ、ハナムグリなどの甲虫類、ハチやチョウの仲間などが主。 |
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C鳥媒花 |
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鳥類によって花粉が運ばれる。ツバキとメジロなど。 |
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Dコウモリ媒花 |
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コウモリとサボテンなど。 |
*わたしは花の名前を覚えることより、一つひとつの花の仕組みを調べながら観察することに |
喜びを感じています。 |