第1181回例会 | |
2002年4月1日(月) | |
◎斉唱 | 「君が代」 |
◎合唱 | 「奉仕の理想」 |
◎唱和 | 「四つのテスト」 |
◎ビジター紹介 | 横須賀南ロータリークラブ 若狭 智雄殿、木浪 雄一殿 |
◎ゲスト紹介 | 日本公文教育研究所横浜南研究事務局 局長 下出 博司殿 |
◎会長報告 | *ガバナー事務所より、「交換学生のホストファミリーへのアンケート」受領。 |
*ガバナー事務所より、「ライラ受講生登録の協力依頼」受領。 | |
*米山より、「寄付金関係資料」受領。 | |
◎幹事報告 |
◎出席報告 |
会員 | 出席 | 欠席 | 本日の出席率 | 前週メーキャップ前 | 前週メーキャップ後 |
41名 | 30名 | 11名 | 73.00% | 56.00% | 59.61% |
◎メーキャップされた会員 | |
横須賀北RC(GSE委員会) |
岡田 忠男会員、掛田 侑男会員 |
横須賀南RC |
渡辺 重博会員 |
◎ニコニコBOX |
1 | 若狭 智雄君 | お世話になります。講演会のお願いに来ました。よろしくお願い致します。 |
木浪 雄一君 | ||
2 | 森 勇人君 | 若狭さん、木浪さんようこそいらっしゃいました。 |
3 | 渡辺 重博君 | 若狭さん、木浪さんようこそいらっしゃいました。 |
4 | 鈴木 弘明君 | 若狭さん、木浪さんようこそおいで下さいました。 |
5 | 永井 不士男君 | 先週のゴルフコンペ、怪我の功名で優勝させて戴きました。 |
6 | 綿谷 透君 | 久しぶりのゴルフコンペご苦労様でした。天候に恵まれ楽しい1日でした。 |
7 | 西田 金忠君 | 綿谷さん、先日のゴルフコンペご苦労様でした。 |
8 | 片山 軍二君 | 楽しいゴルフコンペありがとうございました。 |
9 | 掛田 侑男君 | 下出様、本日の卓話よろしくお願い致します。 |
10 | 竹島 正毅君 | 卓話楽しみにしております。 |
11 | 宮本 清志君 | 本日丁度満6年です。皆様のお陰です。ありがとうございます。 |
12 | 刀禰 格三君 | 家内に花束有難うございます。 |
13 | 森 勇人君 | 家内にお花をありがとうございます。 |
14 | 井上 錬勝君 | 久し振りの出席です。欠席が続き申し訳ありませんでした。 |
15 | 西塚 五郎君 | 刀禰先生、先日ごちそうさまでした。 |
16 | 小野 善信君 | 都合により早退します。 |
本日計 30,000円 | 累計 498,000円 |
◎卓話 | 「子どもたちの学力の現状と教育改革について」 |
日本公文教育研究所横浜南研究事務局 局長 下出 博司殿 |
1. | 国の発展は「教育」を良くしていくしかない | |
現在、日本の経済の状態や社会風潮は非常に悪い状況だが、この国を良い方向に変えていくには 最終的には「教育」しかない。 新学習指導要領の実施にあたって、今、教育改革論議が盛んに行われているが、「子どもたちに生きる 力をつける」ためには、その土台としての昔から大切と言われている「読み・書き・計算」を中心とした基礎 基本の教育、基礎学力の充実は絶対に必要不可欠である。 しかし、公教育では年々「読み書き計算」の習熟に時間がとれていないのが現状であり、新学習指導要領 の実施でそれにもっと拍車がかかることが懸念される。 今、ここで改めて、この「読み書き計算の習熟」の大切さを見直し、学校教育でも家庭教育においても熱心 に取り組んで欲しいという思いから、今日はお話をさせていただきたい。 |
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2. | 子どもたちの学力は低下している | |
民間団体の学力調査結果によると、小学生の計算力は大きく低下している現状が見えてきている。 1982年度と2000年度の小学校6年生の計算力の比較では、基本的な分数計算の問題において 正答率が20〜30%も低下している。 また、高校3年生に6年前の生徒と同じ試験を課したら、英語では正解率は向上したものの、他の科目では 軒並み低下しており、なかでも国語と理科は深刻という報告もある。 学力の低下と同時に勉強時間も減少しており、OECDの加盟32カ国中、日本の子どもたちの勉強時間は 最下位である。 |
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3. | 新学習指導要領の実施でさらに学力低下が懸念される | |
学習内容は3割削減されるが、60年代以前の教科書からみると約5割の内容になってしまい、世代間で 常識と思われていることにズレが生じてくる恐れがある。 また、21世紀は知識社会であり、知識の量が企業や国の盛衰を決すると言われているが、これだけの学習 内容のカットは非常に心配である。 特に物理系の科目の削減が激しく、日本は科学技術立国であり、日本の将来を考えると、これらはもっと 付加価値の高い製品をつくっていかなければいけないが、それ故に高い数学力や理科の知識がさらに 必須となる。理数系科目の大幅削減は痛い。 授業時間においては完全週5日制に実施により、総授業時間数はこれまでの約93%になるが、主要教科 の時間数は小学校で85%、中学校で78%となる。 ゆとり教育以降、主要教科の時間数は減る傾向にあったが、保護者の世代と比べて、義務教育9年間で 1675時間の減少になる。 この主要教科の授業時間数減少のしわ寄せは、繰り返しやらなければ身につかない基礎、基本である 「計算や漢字練習」の時間が十分とれなくなってきているところに影響している。 このようにゆとり教育以降、「読み書き計算」に習熟に時間が十分とれないことが学力の低下につながって おり、今回の授業時間や内容の大幅な削減は先進国では異例と言われている。 |
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4. | 世界の教育の流れは基礎基本の重視 | |
「教育は国家百年の計」と言われているが、どの国でもいかにして基礎学力を身につけるか真剣に考えて 教育改革を行っている。 アメリカやイギリスも同様で、アメリカではレーガン大統領の時代、教育改革に着手した。その際、手本と なったのが日本の教育と言われている。 しっかりとした基礎基本の力をつける教育に戻ろうということで教育改革がスタートし、次のブッシュ、 クリントン、ブッシュ大統領に引き継がれており、この基礎基本を重視した教育はアメリカの90年代の経済 の復活につながっているといわれている。 また、イギリスも同様でサッチャー政権当時に教育改革がスタートして、今に至っている。ブレア首相が 就任演説で「これから行う政策は一つ。それは教育、教育そして教育だ」と言ったのは有名な話で、今、 イギリスでも徹底して基礎基本の教育を行っている。 しかし、残念ながら日本の教育は各国が手本としたかつての教育を捨てて、違う方向に行こうとしている。 |
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子どもたちが将来を力強く生きていくためにも、そして自分の夢を実現できるためにも、学校教育や家庭 教育においてしっかりとした「読み書き計算」を主体とする高い基礎学力が身につけられるように、今日の 卓話が学校を家庭を支えておられる地域全体で考えていただく機会になれば幸いである。 公文は一私企業だが、その枠を超えて微力ながら地域の皆さんと一緒に子どもたちの教育に全力を尽くし て行きたいと思っている。 |
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